北は風水では神聖な方位です。
しかし、人が住む家について考える時、北の方角は凶相になりやすいことを知るべきです。
北は、八卦方位では、坎に当たります。
坎は、土が欠けると書きます。
家相は土のエネルギーを吸収することが重要なので、土が欠ける方位はよくありません。
土が欠けて窪んだ状態に人が入ると「凶」という文字になります。
つまり、坎の方位に人がいることは凶相になるのです。
したがって、北の方角に人がいるのは良くないので、人が生活するための居室は、北に置くべきではありません。
また、人が出入りする玄関も北に置くべきではないのです。
あるいみ、鬼門や裏鬼門よりも、扱いが難しい方角と言えるかもしれません。
北は納戸やクローゼットを置くのが風水的には良いと言えます。
ただし、北はじめじめと湿気で、収納物が汚れてしまう危険があるので、防湿には細心の注意を払ってください。
なお、北にトイレを置くのもよくありません。
人が使う部屋だという理由だけではなく、北は本来神聖な方位ですから、正中線上(真北)に、便器が重ならないようにします。